白米の食べ方が綺麗な男性はモテるぞ

最近、家の近くにある定食屋のアジフライ定食にハマっている。
通常アジフライが3枚なのだが、枚数を減らしてその分お値段をお安くすることも可能という良心的なお店。
体重がりんご3個分の可愛いぱぴこちゃんはいつも2枚にしてもらっている。

ちょくちょく行っていたお店ではあったが、このところ立て続けに訪れていたことと、やはりこんな可愛い女の子なもんだから(?)店員さんに覚えられていたらしく、今日行ったら「アジフライ2枚ですか?」と注文する前に聞かれてしまった。赤面。

だがそれは逆も然り。私も何人か店員さんを覚えている。この定食屋、結構若いバイトの店員さんが多くそのことに初めは少し驚いた。そして女性の店員さんが揃いも揃って可愛い。「こちらを召し上がることは可能ですか?」と問いたくなる。
その中に1人、特に私のお気に入りのかわいこちゃんがいる。身長はおそらく150cmくらいの小柄な、色白で茶髪のきゃわたんちゃん。しゅき。
そのきゃわたんちゃんをエロい目で眺めながらアジフライ定食を食し、会計を済ませてお店を出ようとしたところ、ちょうどそのきゃわたんちゃんがバイトの上がりだったようで、出口でエンカウントした。

きゃわたん「あ、すみません。ありがとうございました。最近よく来てくださいますよね。」
ぱぴこ「そうなんです。頼むもの覚えられちゃってました(照)」
きゃわたん「店員の間でもちょっとした話題になってました(笑)若い女性が1人で来るの珍しいし、お姉さん美人ですし(ニヤッ)」
ぱぴこ「そんなことないですよぉ〜(それほどでもあるぜえええ)」

なーんてちょっとお話をしていたら、どうやらきゃわたんちゃんは今大学2年生、しかも私の大学の後輩であることが発覚したのである。びっくり。
そんなこんなで話は盛り上がり、お互い時間もあったので近くのかっっふぇで語らうことに。
きゃわたんちゃんとおデートオオォオォ!変態お姉さんの欲望は爆発寸前であった。

そんなハァハァ状態の私を見てカフェの店員さんは通報しようか迷ったことだろう。
何とか席についたらもう、、、正面から見てもかーわーぃーぃー。

そんなこんなで大学での話やら、お互い彼氏がいないって話やらで一通り盛り上がった後、あの定食屋の話になった。

「ご飯の食べ方が綺麗ですよね」ときゃわたんちゃんが私に言った。どうやら白米の食べ方の話らしい。
あの定食屋、おかわりが無料なのでお客さんの白米の食べ方を嫌でもしっかり見てしまうことが多いのだそう。
彼女いわく、白米の食べ方の綺麗さは大きく3段階に分けられるという。

1. 米粒がまだ茶碗のあちこちについている状態
2. 米粒はついていないが、こびりついた米粒を取った跡が残っている状態
3. 綺麗に米粒が取れて、跡も目立たない状態

私は3に該当するらしい。そして3に該当する人は意外と少ないらしい。
彼女はあの定食屋でバイトを初めて10ヶ月ほどらしいが、その間に白米の食べ方が綺麗な人にキュンとくる体質になってしまったのだとか。
なるほど、言われてみれば確かに小さい頃は綺麗に食べるのに手こずった記憶がある。でも自分でも、いつから自然に綺麗に食べられるようになったのか思い出せない。
と、自分の記憶と格闘している間も彼女は雄弁と白米を綺麗に食べられる人の良さや、良い感じだった男子とご飯に行った時彼の食べ方が3段階の2だったことで足踏みしてしまったことなどを語っていた。
まあ白米に限らず、クチャクチャ音立てて物を噛むとかそういう食事の仕方って結構気になるよね。うんうん。
私もこれからもう少し相手の食事を注意深く見てみようと思いつつ、あまり人と白米を食べる機会なんてないなあなって考えている間にお互いお時間が。
ラインを交換してきゃわたんちゃんと別れた。ああ、可愛かった。

家に帰ってまた「いつから白米を綺麗に食べられるようになったのか」が気になってきたので、母に聞いてみることにした。

ぱぴこ「お母さん、私っていつからご飯を綺麗に食べられるようになったかわかる?」
ぱぴこ母「小4ね」

この違和感。皆さんはお気づきだろうか。

そう、即答である。そもそも私の予想は「なんでそんなこと聞くの?w」的な回答が初めは返ってくると予想していた。しかも明確に「小4」だと答えた。なぜそうだとわかるんだ。
当然聞いた。「なんでそんなにはっきりとわかるの?」

ぱぴこ母「弟が小学校に上がった年だからよ」

なんだそれは。まったく的を得ていない。弟が小学校に上がることと、私の白米処理技術がどうシナジーしているのかさっぱり分からない。どういうことかと母に尋ねると、衝撃の回答が返ってきた。

ぱぴこ母「弟も白米を綺麗に食べるのが苦手で、ご飯食べてる時間がすごく長かったの。小学校に上がってから食べる量が増えてますます時間が長くなって、片付けを待つのが面倒だったのよ。あなたもそこまで得意じゃなかったし、この際だからと思ってご飯炊く時の水の量を少し増やしたのよ。そしたら効果テキメン。2人とも綺麗に食べられるようになったの。」

、、、、、、ほう。そうか。そうだったのか。私は「いつから綺麗に食べられるようになったんだろう」と、自分の技術向上を前提にしていたが、それがすでに間違いだったのだ。綺麗に食べられるように難易度を落とされた白米を食べていたわけだ。もしかすると、私はあの頃と何も変わっていないのかも知れない。一歩も前に進めていないのかも知れない。ずっと母の手のひらの上で踊らされていたのだ。信じていたものが音を立てて崩れていく。目の前が真っ暗になった。






「お母さん。明日、昔の分量の水で、ご飯炊いてくれない?」
証明して見せる。私の22年が無駄ではなかったことを。

ぱぴこ
  • ぱぴこ
  • 来年社会人になるJDのつもりで生きています。
    でも、自分が感じている自分と、周囲から見た私は違うかもしれない。
    前世は紫式部かもしれないし、親はアルパカかもしれない。

    Twitterは18禁です。
    Follow @papicopacopaco

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